車がもらえるカーリースを比較|仕組みの違いと損得の見極め方を解説

車がもらえるカーリースを相談するイメージ。ショールームで契約内容を説明するスタッフと新車 条件別比較
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最終更新日: 2026年10月10日

「カーリースなのに、契約が終わったら車が自分のものになる」——それがもらえるカーリースです。返却が前提のリースと違い、最後にマイカーとして残せるのが魅力ですが、「もらえる」の仕組みは会社ごとに違い、必ず条件があります。さらに、もらえるプランは月額が高くなりやすいという見落としがちな側面も。この記事では、各社のもらえる方式を比較しつつ、「もらえる=必ずお得」ではないことを、乗り続ける期間とあわせて見極められるように解説します。数値は各社公式サイトの公表情報(2026年9月時点)に基づきます。

先に結論:「もらえる」は条件つき・月額は高くなりやすい

もらえるが向いている人

  • 1台を長く乗り続けたい
  • 最後に車を自分のものにしたい
  • 満了後にカスタムや売却もしたい

慎重に考えたい人

  • 数年ごとに新しい車へ乗り換えたい
  • とにかく月額を抑えたい
  • 「もらえる条件」を確認せず申し込む
※「もらえる」は残価分まで支払うため月額が高めになりやすい設計です。以下で仕組みと損しない視点を整理します。

結論:「もらえる」は条件つき。月額は高くなりやすい

先に押さえておきたい結論は2つです。

  • 「もらえる」には必ず条件がある:オプション加入が必要だったり、一定以上の契約年数が条件だったり、名義変更の手数料がかかったりします。「どんな契約でも自動でもらえる」わけではありません。
  • もらえるプランは月額が高くなりやすい:通常のリースは「残価(契約満了時の想定価値)」を差し引いた分だけを月々払いますが、もらえるプランはその残価分まで払い切るため、同じ車でも月額は高くなる傾向があります。

つまり、「もらえる=お得」とは限りません。長く乗り続けるほど有利、短期で乗り換えたい人には割高になりやすい、というのが基本の考え方です。まずは各社の仕組みの違いから見ていきましょう。

比較表で全体像を(前提条件つき)

N-BOXを基準に、主要3社を同一条件(7年・頭金0円・ボーナスなし)で並べた表です。「満了時もらえる」の列に注目してください。表は横にスクロールできます。

← 表は横にスクロールできます →

サービス名月額(N-BOX・税込)月額の前提契約年数走行距離メンテプラン中途解約残価精算満了時もらえる中古車対応
オリコで乗ーる21,980円〜メンテなし・月500km(7年・税込)1〜9年月500/1,000km(超過単価は記載なし)3種(シンプル/ライト/フル)原則不可(解約金負担で可)オープンエンド(残価保証OPあり)選べる(残価0プラン等で名義変更)あり
ニコノリ24,310円税金・車検・メンテ込み(7年・均等)3/5/7/9年標準は制限あり(詳細記載なし)/もらえるは無制限標準で込み原則不可(違約金発生)標準は残価あり/もらえるは残価0選べる(もらえるプラン)あり
定額カルモくん要見積りメンテ別・7年月額は公式非公開1〜11年6年以下は月1,500km・超過8円/km/7年以上は無制限3種(別・プラチナ/ゴールド/シルバー)不可クローズドエンド(精算不要)選べる(もらえるOP・7年以上で全車種可)あり(無制限・最短3週間納車)

※各社は月額の表示条件(メンテナンスの有無・走行距離・残価方式・グレード)が異なり、単純な月額比較はできません。当サイトでは前提条件を揃えて比較しています。数値はN-BOX基準・2026年9月時点の各社公式サイト公表情報です。最新の条件は各社公式でご確認ください。

いずれの会社も「もらえる」を選べますが、その条件(プラン・オプション・手数料)が異なります。以下で1社ずつ、もらえる方式を整理します。

各社の「もらえる」の仕組み(本文の要約)
オリコで乗ーる
残価0円プランなら支払い完了で名義変更
ニコノリ
もらえるプランで名義変更(手数料+リサイクル券代)
定額カルモくん
もらえるオプション+7年以上契約で全車種対象
MOTAカーリース
残価設定なしで基本もらえる前提
※本文の各社解説の要約です。順位ではありません。条件・手数料は会社・プランで異なるため、各社公式でご確認ください。

各社の「もらえる」の仕組みを比較

オリコで乗ーる:残価0円プランなら支払い完了で名義変更

オリコで乗ーるは、契約満了時に乗り換え・延長・買取(名義変更)・返却から選べます。もらえる形にするには、設定残存価格0円のプランで月々の支払いを終えるか、残価が設定されている場合は残価分を全額支払うことで、名義変更して自分のものにできます(公式)。輸入車を含む幅広い車種から選べるのも特徴で、最後まで乗り切って所有したい人に向いています。

ポイントは、残価0円プランは月々の負担が大きくなること。残価を残さず払い切る設計だからです。総額と月々のバランスを見て選びましょう。

▶ オリコで乗ーる 公式サイトで料金を見る

ニコノリ:もらえるプランで名義変更(手数料+リサイクル券代)

ニコノリには、契約満了後に車がもらえる「もらえるプラン」があります。満了時に名義変更手数料1万円(税別)とリサイクル券代を支払うことで、車を自分のものにできます(公式)。返却を選ぶこともできます。維持費コミコミの月額設計と組み合わせて、支払いを一定にしつつ最後は所有したい人に向いています。

なお、もらえるプランは9年契約が対象など、通常プランと条件が異なる場合があります。契約年数や手数料を含めて、事前に確認しましょう。

▶ ニコノリ 公式サイトで料金を見る

定額カルモくん:もらえるオプション+7年以上契約で全車種対象

定額カルモくんは、「もらえるオプション」に加入すると、契約満了後に車を自分のものにできます。このオプションは7年以上の契約なら全車種で加入できると案内されています(公式)。あわせて、7年以上の契約で走行距離が無制限、契約満了時の残価精算が不要(クローズドエンド)と明記されており、長く乗る前提の人に向いた設計です。

もらえるオプションは加入が条件で、譲渡時には名義変更などの手数料が発生します。「長く乗って最後はもらう」という使い方にはまれば、走行距離を気にせず所有まで到達しやすい選択肢です。契約年数と月額のバランスで判断しましょう。

MOTAカーリース:残価設定なしで基本もらえる前提

MOTAカーリースは、全車種が残価設定なしで、契約満了時にそのまま車がもらえる(返却や乗り換えも選べる)仕組みを打ち出しています(公式)。契約年数は7年・9年・11年から選べます。残価設定なし=返却時の精算がない代わりに、その分を契約期間で払い切る設計のため、月額は相応の水準になります。「もらえる」を前提に長く乗る人向けの一つの選択肢です。

※本記事では各社の「もらえる」の仕組みを中立に紹介しています。特定の1社を推奨するものではありません。

「もらえる」で損しない3つの視点
  • ① 乗り続ける期間で考える:残価分まで払うため月額は高め。長く乗るほど有利。何年乗るかを先に決める。
  • ② 「もらえる条件」を確認する:オプション加入・契約年数の条件・名義変更や手数料を確認。条件を満たさないともらえないことがある。
  • ③ 通常プランとの差額を見る:返却前提プランとの総額の差が、残る車の価値に見合うかを比べる。
※月額の安さ自体を重視するなら安いカーリースの見極め方、購入と迷うならカーリースと購入どっちが得?へ。
「もらえる=お得」とは限らない(考え方の図)

「もらえる」で実際に払う総額は、次の要素でできています。金額は車種・プランで変わるため、ここでは構成だけを示します。

① 月額(残価分まで含むため高めになりやすい)長く乗るほど1か月あたりは下げやすい
② 満了時の費用(名義変更手数料・リサイクル券代など)会社・プランで異なる
③ 最後に残る価値(車が自分のものになる)満了後に使い続ける・売ることもできる
①+② の総額と③ の価値を見比べて判断
※「返却前提の通常プラン」との総額の差が、最後に残る車の価値に見合うかで判断します。相場の考え方は月額の相場と内訳へ。

「もらえる」で損しないための3つの視点

もらえるカーリースを選ぶときは、次の3点をそろえて考えると、「もらえたけど割高だった」という失敗を避けられます。

  • 乗り続ける期間で考える:もらえるプランは残価分まで払うため月額が高め。長く乗るほど有利で、途中で乗り換えたい人には割高になりやすい。何年乗るかを先に決める。
  • 「もらえる条件」を確認する:オプション加入が必要か、契約年数の条件があるか、名義変更や手数料はいくらか。条件を満たさないともらえないことがある。
  • 通常プランとの差額を見る:「返却前提の通常プラン」と「もらえるプラン」の総支払額の差が、最後に残る車の価値に見合うかを比べる。差額が大きければ、返却プラン+別途中古車購入のほうが安いこともある。

この視点でみると、「もらえる」が向くのは1台を長く乗り続けたい人です。数年ごとに新しい車に乗り換えたい人は、返却前提のプランのほうが合うこともあります。月額の安さ自体を重視するなら安いカーリースの見極め方もあわせてご覧ください。

もらえる・返却、どちらが向いている?
もらえるが向く人
  • 1台を長く乗り続けたい
  • 最後に車を所有したい
  • 満了後にカスタム・売却もしたい
返却が向く人
  • 数年ごとに新しい車へ乗り換えたい
  • 月額をできるだけ抑えたい
  • 車の管理・売却の手間を避けたい
※どちらが良い・悪いではなく、乗り方で向きが変わります。

もらえる vs 返却、どちらが向いている?

  • もらえるが向く人:1台を長く(7年以上など)乗りたい/最後にマイカーとして残したい/走行距離が多く、返却時の査定を気にしたくない
  • 返却が向く人:数年ごとに新しい車へ乗り換えたい/月々の負担をできるだけ抑えたい/ライフスタイルの変化で車のサイズを変える可能性がある

返却前提のプランは、契約満了時に走行距離や状態によって精算(差額負担)が発生することがあります。この仕組みは走行距離オーバーの記事やデメリット記事で解説しています。

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よくある質問(FAQ)

もらえるカーリースは本当にお得ですか?

一概にお得とは言えません。もらえるプランは残価分まで月々払うため、返却前提のプランより月額が高くなりやすいためです。長く乗り続けるほど有利で、途中で乗り換えたい人には割高になることもあります。乗る期間と、最後に残る車の価値を含めて判断しましょう。

どのカーリースでも契約後に車はもらえますか?

いいえ。もらえるかどうかはプランや会社によります。オプション加入が必要な会社(定額カルモくん)、もらえるプランを選ぶ会社(ニコノリ)、残価0円プランで名義変更する会社(オリコで乗ーる)、残価設定なしで基本もらえる会社(MOTA)など、仕組みが異なります。契約前に「もらえる条件」を確認しましょう。

もらえるときに追加の費用はかかりますか?

会社によっては、名義変更の手数料などがかかります。たとえばニコノリのもらえるプランでは、名義変更手数料1万円(税別)とリサイクル券代が必要と案内されています。もらえる=完全に無料とは限らないため、手数料も含めて確認しましょう。

もらえるプランは月額が高いですか?

高くなりやすいです。通常のリースは残価を差し引いた分だけを払いますが、もらえるプランはその残価分まで払い切るため、同じ車でも月額は上がる傾向があります。月額の安さを最優先するなら、返却前提のプランも含めて比較しましょう。

もらえるプランは何年契約が多いですか?

長めの契約が多い傾向です。定額カルモくんのもらえるオプションは7年以上が対象、MOTAは7・9・11年、ニコノリのもらえるプランは9年が対象など、いずれも一定以上の年数が前提です。もらえる仕組みは「長く乗る」ことと相性が良いといえます。

まとめ:もらえるは「長く乗る人」の選択肢

もらえるカーリースは、最後に車がマイカーとして残るのが魅力ですが、仕組みには条件があり、月額は高くなりやすいという側面もあります。「もらえる=必ずお得」ではなく、何年乗るか・もらえる条件・通常プランとの差額をそろえて判断するのがポイントです。1台を長く乗りたい人には有力な選択肢なので、気になる会社で見積もりを取り、もらえる条件と総額を確認してみてください。目的別の比較は柱ページもご覧ください。

本記事の各社情報は2026年9月時点で各社公式サイトが公表していた公開情報に基づきます。料金・条件は改定される場合があるため、契約前に必ず各社公式サイトで最新の情報をご確認ください。

もらえるプランの年数条件も含め、契約年数の選び方はカーリースは何年契約がいい?で解説しています。

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